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啓蟄


 3月5日は、暦の上での啓蟄(けいちつ)である。土の中で眠っていた虫たちが、暖かさにつられ、蠢(うごめ)き、外に出る日だという。人類の素晴らしい観察力というか、発想の豊かさに驚かされる。
 我々も生き物なので、春になれば硬かった身体に鞭打って動き出す本能を持ってはいるが、歳とともにそのエネルギーは貧弱になり、意欲も薄れてくる。どの時点を起点として動き出すのか、それとも動き出さないのか?動いているのかいないのか?身体のメリハリが効かなくなるのは身体的なものなのか精神的なものなのかも良く判らない。
 植物の多くは、冬に葉を落として冬眠に入り、春になると新しい芽を吹いて生まれ変わって来る。人間も、そのように一年に一度、生まれ変わってくれれば楽しい。新しい芽とは、さしずめ、弾力のある肌、軟らかい筋肉、黒い髪、メガネのいらない眼、新しい歯、毎年こんなにたくさんのプレゼントをもらえるなら、どんなに苦しい寒さもしのげるというものだろう。
 ならば、そんなプレゼントもないのに春になれば心が浮き浮きするのはどうしてだろうか?
春は、スプリングというから世界中が浮き浮きするのだろうか?それとも、特に四季がはっきりしている日本だからそう感じるのであろうか。
啓蟄は、心も蠢くということなのだろう。新しい肉体はもらえなくとも、せめて一年に一度くらい新しい心を持ちたいものだ。新入社員が入り、人事異動が発表になるこの時期、気持ちを新たにして、地上に這い出してみてはいかがでしょう。
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