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硬直化

 今年の冬は例年になく厳しい。
 年寄りの仲間入りが目前に迫ってくると、若いころは他人事だと思っていたことがあなどれなくなってくる。

 この数年、冬になると恋しくなるのは、温泉、サウナ、マッサージである。マッサージの回数は、なぜか気温に左右されている気がしている。つい先日もゴルフ練習をしたのがたたって、マッサージに行った。揉み始めは「特につらいところはありません。」などと、当たりさわりのないことを言っていたが、少し身体がほぐれてくると、途端に「あっ」とか「うっ」とか思わず声が出てしまった。「お客さん張っていますね。最初は、硬すぎてツボに届きませんでした。」と言われた。
 そういわれれば、冬はいつもこんな感じだなと想いを巡らす。いつの頃からだろうか、こんなに身体が固くなってしまったのは。年を取るとはそうゆうことかと納得する。

 いやいや、硬いのは身体だけではない。
 寒さのせいとは言わないが、いつの頃からか頭も固くなってしまって、簡単に切り替えができなくなってしまった。正月番組の話題に乗り切れず笑いもワンテンポ遅れてしまうし、人の名前を思い出すのも時間がかかる。頭脳の硬直化であるが、頭も身体の一部と考えれば、それはそれで整合性がとれている。とはいえ、硬直化の原因が冬の寒さにあるかどうかは別問題だ。

 しかし、もっと厄介なものは心の硬直化である。
 年を取れば欲が少なくなって、心はいつも平穏、にこにこしながら人生を送り、何事に対しても寛容になれると刷り込まれていたのは何だったのだろう。
 最近のご高齢の方々を観察するとどうもそんなに甘いものではないらしい。自説を曲げない、他人の言葉に耳を貸さない、果ては他人を頭ごなしに威嚇する。自分以外の価値観を認めない、自分の存在を認めさせるべく行動する傾向が強い。この場合、注目されていないことが人生の冬の季節に当たるのだろうか。

 硬直化の対処法は、可動域の拡大が第一である。
 身体でいえばストレッチだと思うが、頭脳でいえば好奇心に当たるのか衝撃に当たるのかちょっと迷うところではある。さらに心の可動域に関していえば、感動や感激に当たるのか他人の思いやりに当たるのかこれも大いに迷わされる。
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